「穀物繊維」という考え方
穀物繊維という考え方
2021年3月18日「もち麦サミット」というオンラインイベントに参加しました。
そこで「穀物繊維」という表現を教えてもらいました。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
最近は、「発酵性食物繊維」という「考え方」が一般的になってきています。
今回、さらに「穀物繊維」という考え方を聞いたことになります。
穀物に含まれる食物繊維のこと
「穀物繊維」とは、そのまま穀物に含まれる食物繊維のことです。
例えば、β-グルカンやアラビノキシランなどの食物繊維がそれにあたります。
β-グルカンは、水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維には、β-グルカン、ペクチン、アルギン酸、イヌリン、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、グルコマンナン、グアーガムなどがあります。
これらは、水溶性食物繊維として、同じ機能性を持つと理解していました。
穀物繊維は特別な機能性をもつ可能性
この「穀物繊維」という考え方は、穀物に含まれる食物繊維は、水溶性(不溶性)食物繊維の中でも「特別な機能性」を持つ可能性があるということを示唆する表現と理解しました。
実際、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、穀物繊維をそれぞれ摂取した場合の比較データなども見せてもらいました。
食物繊維の定義を考えると
食物繊維の定義は、「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」です。
それぞれの食物繊維は、この定義部分のみが共通で、構造が違うわけですから、機能性も違う可能性がある、と考えることは、無理が無いと思います。
ただ、この考え方は、これからデータが蓄積されていく段階なので、現時点では、「穀物繊維」は、従来の食物繊維とは別の機能性を持つ可能性がある、ということだけ、頭に入れておくと良いかもしれません。
大妻女子大学 青江誠一郎先生の文献を見つけました。
穀類に含まれる食物繊維の特徴について
食物繊維の分類方法は、脂肪酸に似ている
食物繊維には・・・
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、という従来の分類の方法。
発酵性食物繊維という、機能性からの分類の方法。
穀物繊維という食品からの分類の方法。
があることを知りました。
これは、脂肪酸の分類方法に似ていませんか。
脂肪酸は、いくつもの分類の仕方があります。
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸という二重結合がある無しの分類。
短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸という鎖長での分類。
オメガ3、オメガ6、オメガ9・・・という二重結合がある場所での分類。
興味深いです(^^)