DHA・EPAの情報をまとめてみました。
DHA・EPAに関して情報をまとめてみました。
これらのDHA・EPAの情報をご覧いただくと、その重要さと問題点をご理解していただけると思います。
DHA・EPAに関して
・DHA・EPAは、オメガ3系脂肪酸
・身体で合成することができず、食品から食べる必要がある必須脂肪酸。
・オメガ3系脂肪酸は、大きくα-リノレン酸、EPA、DHAという3つの脂肪酸があります。
・生体機能に重要な役割を果たす。
・脳の約60%は脂質で構成されている。そのうち22%はDHA。
・DHAは、神経や、肝臓(9.8%)にも多く含まれる。
・DHA・EPAは、魚(海洋生物)に多く含まれている。
・DHA・EPAは、魚を食べた方が良い主な理由のひとつ。
・機能性を期待して食べるというより、必要な栄養素として食べる。
α-リノレン酸は、体内でDHA・EPAに変換される。
・体内でα-リノレン酸からDHA・EPA変換される。
・α-リノレン酸は、体内でEPAに変換されるのは約10% DHAは約1%が変換される。
・変換できるのは、年齢とかによってばらつきがある。
・α-リノレン酸自体の摂取量がそもそも少ない。
・α-リノレン酸は、EPAまでは何とか転換されるが十分ではない。
・日本人は、昔から魚を食べてEPA・DHAを摂取してきた。
・EPA・DHAとして摂取する必要がある。
DHA・EPAを摂取する必要性
・食事から食べないと摂取できない必須脂肪酸である。
・オメガ3系脂肪酸は、不足している。
・オメガ6とのバランスをとる必要がある。オメガ6:オメガ3=2:1
・重要な機能性を持つ栄養素である。※下参照
・EPAは身体に保持されないため、食べ続ける必要がある。
・肉食が増え、魚食が減っている。
「オメガ3系脂肪酸」と「オメガ6系脂肪酸」のバランス
・オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸は、食事から食べる必要がある必須脂肪酸。
・この2つの脂肪酸にはバランスが大切。
・オメガ3系脂肪酸:オメガ6系脂肪酸=1:2というのが自然の摂理
・オメガ3系脂肪酸は摂取不足。
・オメガ6系脂肪酸は摂取過多。
・オメガ3系脂肪酸は、大きくα-リノレン酸、EPA、DHAという3つの脂肪酸があります。
DHA・EPAの摂取目標量
・1日の推奨摂取量は、約1gが望ましいとされる。
・オメガ3系脂肪酸全体の目標量※「日本人の食事摂取基準2020」より
▷30~75以上の男性・・・2.0g~2.2g
▷30~75以上の女性・・・1.6g~2.0g
DHA・EPAの問題点
・非常に酸化しやすい。
・不足を補うためには、サプリメントになりがち。
・サプリメントは高齢者が飲みにくい。
・魚から毎日食べ続けるのも難しい。
・水銀、ダイオキシンなど魚の汚染の問題。
・海洋資源の問題。
DHA・EPAの酸化安定性の低さ
・著しく低い酸化安定性。非常に酸化しやすい。
・酸化すると特有の劣化臭(魚臭)を発生する。
・DHA・EPAは、もともとは無味無臭。
・DHAの酸化速度は、オレイン酸の343倍。リノレン酸の3.4倍。
・そのためDHA・EPAの使用用途は80%がサプリメント。食品飲料は5%。
・酸化したDHA・EPAは、その機能性を失う可能性がある。
・DHA・EPAの酸化安定性の低さが、摂取不足に繋がっている。
EPA、DHAを摂取するために
・魚を食べるです。
・DHA・EPAを多く含む魚を食べる。
・食べる魚の種類によってDHA・EPAの量は変わる。
・適切なのは、刺身。
・不足分を補うための選択肢としてはサプリメント。
・サプリメントの原料としては、魚、オキアミ、イカ、藻などがあります。
海洋汚染
水銀汚染は頭に入れておきたい
また、魚を毎日食べるにあたって考える必要があるのが、水銀汚染です。
厚生労働省の以下のページに、このような内容が書かれています。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/
※魚介類はこのように利点が多い食材ですが、反面、自然界に存在する水銀を食物連鎖の過程で体内に蓄積するため、日本人の水銀摂取の80%以上が魚介類由来となっています。また、一部の魚介類については、特定の地域等にかかわりなく、水銀濃度が他の魚介類と比較して高いものも見受けられます。
※水銀に関する近年の研究報告において、低濃度の水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされていることを踏まえ、妊娠中の魚介類の摂食について以下の注意事項を公表しているところです。
※厚生労働省が実施している調査によれば、平均的な日本人の水銀摂取量は健康への影響が懸念されるようなレベルではありません。特に水銀含有量の高い魚介類を偏って多量に食べることを避けて水銀摂取量を減らしつつ、魚食のメリットを活かしていくことが望まれます。