ココナッツオイルの活用に関して
ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸が豊富なめずらしいオイルです。
中鎖脂肪酸の特性を活かした使用方法を考えてみます。
正確に理解した上で使用することが大切です。
脂質、中鎖脂肪酸、ココナッツオイルを知っていただくために役に立つ記事もご覧ください。
◆ ココナッツオイル
加熱調理用の油として最適。
飽和脂肪酸は、二重結合がない脂肪酸であるため、極めて酸化されにくい。
よって加熱調理用の油として最適です。
オリーブオイルは加熱調理用として使われることが多いです。これはオレイン酸が酸化の原因である二重結合がひとつしかない一価不飽和脂肪酸だから、比較的酸化しにくいからです。
ココナッツオイルは、二重結合がまったくない飽和脂肪酸。圧倒的にココナッツオイルの方が酸化されにくい油です。
飽和脂肪酸の油は、基本、動物の油です。そう考えると、加熱調理用に使う飽和脂肪酸の油の選択肢としてココナッツオイルは適切であることがわかります。
ラウリン酸の特性を意識して使う。
ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸の中でも、半分程度がラウリン酸(C12)になります。
ラウリン酸の特徴を目的として食べるのも良いと思います。
脂肪が蓄積しにくい、素早くエネルギーになる、は・・・。
ココナッツオイルは、脂肪が蓄積しにくい、素早くエネルギーになる、という理由で使っている人いらっしゃるかと思います。しかし、ココナッツオイルは、ラウリン酸が半分程度含まれます。ラウリン酸は、長鎖脂肪酸と消化吸収、代謝の過程が似ています。それを頭に入れる必要があります。
◆ MCTオイル
エネルギー補給のオイルとして使う。
カプリル酸、カプリン酸の特徴である、速やかにエネルギーになるオイルなので、エネルギー補給のオイルとして使用してください。
例えば、食が細くなった高齢の方のエネルギー補給。
とくにケトン体は脳のエネルギーとして使われます。
脂質は、1gで9キロカロリーで、糖質の4キロカロリーと比較すると約2.25倍のエネルギーになります。
運動をする方のエネルギー源としても活用されています。
身体を整えるエイジングケアオイルとして使う。
MCTオイルの特性を活かして、身体を整えるオイルとして活用してください。
食事誘発性体熱産生があるとされます。
摂取直後から、安静時のエネルギー消費を高めるというデータがあるようです。
ケトン体を身体にある状態にしておく。
オイルをエネルギーとする回路を普段から使っておくことで、脂肪を使うことに身体が慣れる可能性があります。